打算的愛嬌 | モダンガールのやさぐれ道

打算的愛嬌

gakoって愛嬌だけでどこでも生きていけそうやな」

と友人に言われたことがある。

その友人は他学科の子で、体育の授業で仲良くなった子だ。

gakoってめっちゃおもろいなぁ」

「そのキャラめっちゃ好きやわ」

なんて嬉しいことを言ってくれた。

ところが、あたしは

いつもでもどこでもどんな時でも!なんてVISAカードのように

便利な愛嬌を持っていないのだ。

新しいバイト先で。

昼間のランチシフトのホールの平均年齢は推定40歳。

その中に23歳のあたしが入る。

更衣室。それはそれは恐ろしい空間・・・

沈黙って怖いのう。

あたしが引き出しのひとつやふたつ

開けちゃったりなんかしちゃったりなんかして

気の利いた話でもできればいいのだが

あたしの引き出しはセメダインでピッタリンコと

締め切られているのだった。


教習所で。

車内ではもちろん教官と2人っきり。

運転の下手くそなあたしは散々注意される。

「え、あ、はい」「はい」

「わかりました、はい」

くらいの受け答えしかできない。

教官と仲良くなれば

「せんせぇ、この項目、何とか通過させてくださいよ~」

なんて可愛く笑顔で言っちゃったりなんかしちゃったりなんかして

「しょうがないなぁ」

なんてハンコをついてもらえるとかもらえないとか。


バイト先のコンビニで。(只今バイト2つ掛け持ち中)

ナンダカンダで約3年間も働いているあたし。

お客様の顔は大体把握している。

にも関わらず、後輩子達のほうがお客様に気に入られている。

レジであたしの顔を見るなり

「なんだ、今日はYさん(後輩の同僚。愛嬌バツグン。可愛い)じゃないのか」

なんて言われるのである。

「そうなんですよ・・・うへへ」

なんて受け答えをするけれど

Yさんじゃなくて悪かったわね、コンニャロ」

なんて思う気もしないわけでもない。

損か得かで言えば

あたしのように愛嬌を使い分けてしまう人間は

損だ。

自分の中で勝手に愛嬌を使い分けてしまうなんて

そんなにあたしは打算的なのか。

この人の前では愛嬌を出せるけどこの人の前では出せない

そう無意識に考えて行動に移してしまうのは

逆に自然体とも言えるかもしれないけれど。

人付き合いがもっとラクにできればいいのにな。

なんて思う。

ラクに、ラクになんて考えてしまうのはズルイかな。

いつでもどこでもどんな時でも愛嬌のある人は

それはごく普通の好意であって計算なんかしていないんだろう。

たとえしていたとしても

それが実行できているから上手くいく。




またまた深く物事を考えすぎてしまう悪い癖が出てきた。

なんちゅうか、こう

なんとかなるじゃん的な

楽天的な性格になれたらな。

もっとラクなのに。(またかよ)

まぁ、こういうのもムダじゃない。

そう思うようにしよう。





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